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現役高校生・大学生による
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2018年1月25日

文学座附属演劇研究所研修科55期生インタビュー

音道あいり

ー文学座附属演劇研究所に入所しようと思ったきっかけは。

幼少期より音楽が好きで、高校時代は吹奏楽部に所属し大学では声楽を学びました。演劇とは縁のない生活でしたが、大学4年次の合唱の授業でシアターピース(合唱劇)に出会い、歌う為だけに舞台に立つよりも俳優として舞台に立つことに興味を持ちました。それから演劇を学びたいと考え、同じ大学の先輩が所属する文学座の試験を受けました。

ーまったくの演技未経験で入所してみていかがでしたか。

分からない事だらけでした。楽器や歌と違って、お芝居はどういう準備をして稽古に臨むべきなのか全然分からなかった。立ち稽古までに台詞を覚えてくるという事も知らず、初めての立ち稽古はめちゃくちゃでした(笑)

ー研究科生活でもっとも印象に残っていることは。

“同じ釜の飯を食べる事”です。正直最初は少し抵抗がありました、皆で炊き出しをして食事をするという事に。幾分か人見知りなもので、なんでそこまでするの…みたいな(笑)しかし、同じ作業をし同じ時間を過ごす事で、互いの事を知り関係を深める事が出来ると学び、舞台創造をする集団にとってとても重要な事なのだと気づきました。

ーいままでで印象的な作品はありますか。

同期で取り組んだ自主公演『遭難、』(作・本谷有希子)です。心を許せている人達と、良い意味で気負わず出来たという事が、私にとって大きかったです。辛かったのは『俳優についての逆説』。自由な3分間が与えられ、放り出される。自作自演が苦手なので本当に辛かった…!(笑)しかし、《あの時乗り越えられたんだから!出来ないはずがない!出来るぞ、がんばれ自分!》という一つの基準が生まれ今となってはあの経験は財産だと思っています。もうやりたくはないですが…(笑)

ー『美しきものの伝説』への稽古はいかがですか。

卒業公演だからとか、最後だからという思いはないです。自分の今後の活動の中の通過点だと思ってこれまで通りに稽古に取り組みます。

ー今後の展望は。

色々とやりたい事があり、その内のひとつが俳優です。芝居も面白いし、歌うのも楽器を吹くのも好きです。中途半端ではなく、どれも一定の水準をもって仕事として成り立たせたい。肩書きがひとつでなく、且つプロフェッショナルな人間になりたいです。

2016年『お気に召すまま』
撮影=宮川舞子 ※禁無断転載
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