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現役高校生・大学生による
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2016年10月15日

てがみ座『燦々』稽古場レポート

2016年10月15日(土)

 この日の稽古は後半場面の立ち稽古でした。1ヶ月の稽古期間も折り返しを迎え、役者のみなさんの動作や台詞の語り方も固まってきたようです。扇田さんは今回の稽古場では「問いかける」タイプの演出を。役者のみなさんとともに考えながらひとつの答えを導きだそうとしています。そのなかでも特に大切にしているのは「ことばの飛ばし方」。誰に向けて、どういった意図で… 一つ一つのことばと丹念に向き合いながら作品作りが進んでいます。しかし大切にしているのはことばだけではありません。表情、動きも試行錯誤を繰り返しながらこれだというものを見つけようとしています。ときには長田さんから人物や時代の背景を踏まえたアドバイスも。演技の土台となる部分に史実に基づいた根拠がある― そうしたところにも思いを巡らせてみるとより観劇を楽しめるのではないでしょうか。

写真提供=てがみ座

 役者のみなさんは役をどんどん自分のものへとしてきています。加納幸和さんの葛飾北斎はさらにおもしろく、三浦透子さんのお栄は以前にも増して感情の起伏がはっきりと見えてくるように。実近順次さんの川原慶賀はよりミステリアスに、速水映人さんの渓斎英泉はだらしなさとかっこよさを併せ持ち… キャラクターの魅力がみるみる増してきました。本番を迎えるころにはどうなるのでしょう…! 役者のみなさんは休憩時間や稽古が終わった後も自主練習に余念がありません。舞台美術家の杉山至さんと舞台監督の杣谷昌洋さんを交えた舞台美術の打ち合わせも着々と進んでいるようです。

 「葛飾北斎の新たな絵画か オランダの博物館が所蔵」(NHK NEWS WEBより)こうした偶然を引き寄せるのも劇作家の実力のうちなんて言われたりします。まさに今作にて描かれていることとリンクしています。劇中ではいかにして描かれているのでしょうか。劇場にてお確かめください!初日まであと10日ほどとなったてがみ座『燦々』。どうぞみなさま乞うご期待を!

【公演情報】
てがみ座 第13回公演『燦々』 
脚本:長田育恵、演出:扇田拓也
東京公演:2016年11月3日(木・祝)~2016年11月13日(日) 座・高円寺1
豊岡公演:2016年11月19日(土)、2016年11月20日(日) 出石永楽館

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