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2017年7月18日

青年座『旗を高く掲げよ』 稽古場レポート&インタビュー

撮影=坂本正郁

 7月28日(金)〜8月6日(日)に青年座劇場で上演される劇団青年座公演『旗を高く掲げよ』の稽古の様子をお伝えします。

この作品は劇団青年座が注目の劇作家と新作を連続して上演するというプロジェクトの第一弾、劇団チョコレートケーキの古川健さんと初のタッグを組みます。演出は黒岩亮さんが担当されます。
 タイトルの『旗を高く掲げよ』とはナチス党歌名のこと。戦時下のドイツ、ベルリンを舞台に一般的な家庭のミュラー家がナチスへと傾倒していく様を描きます。

 稽古場に伺った日はなんと青年座劇場での稽古初日。まずびっくりしたのは公演初日2週間以上前に既に実際の舞台と客席を組んでいたこと。更に舞台上には実際に舞台で使用する舞台セットや本番と近い服装で稽古が進められていました。とても早い段階から実際の舞台に近い形で稽古をするのはやはり演じ手の感覚も違うそうです。コンラート・シュルツ役を演じられる山野史人さんに貴重なお話を伺うことができました。立ち稽古から本番に近い形で稽古をするのは「(演技の)動きの計算が全然違う。そのおかげで本番でも安心して芝居ができる。」と仰っていました。更に青年座では本読みの段階で舞台セットの模型を手元に置いて読み合わせをするそうです。実際の動きを想像しながら読めるので、よりリアリティを持って稽古に臨める、と稽古場秘話を伺いました。

 立ち稽古では1幕3場が立ち位置や動きを確認しながら演じられました。歴史教師のハロルド・ミュラー役の石母田史朗さん、そしてハロルドの友人ブルーノ役の小豆畑雅一さんを中心としたシーンでは静かながらもハッとさせられるような台詞や、深く考えされられる台詞のやり取りがなされます。そこから演出の黒岩さんから細かい指示が。敬礼の角度、当時のドイツ人の心情、登場人物同士の関係性、膨大な知識から生まれるリアリティによって、更に緊張感のある舞台へと変わっていきます。その横では場面に出ていない役者たちが戦時下のドイツの食事についてディスカッションをしていました。より一層戯曲を読み込み、リアリティのある舞台にするために丁寧な稽古が行われていました。

『旗を高く掲げよ』ではU-25割もあります。(詳しくは青年座ホームページまで)
またYouTube では用語の解説の動画もアップされていますので、是非そちらもチェックしてみてください。

撮影=坂本正郁
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