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現役高校生・大学生による
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2017年9月20日

文学座附属演劇研究所『ペンテコスト』稽古場レポート

10月2日

 10月2日、天気は曇り。今にも雨が降りそうな空の下、信濃町駅から5分の稽古場がある文学座アトリエへ向かった。電話で連絡をとり迎えに出てきてくださった研究所主事の伊藤さんの導きで、建物の中へ入ると、入り口のあたりでは、舞台美術の製作作業が行われていました。既に出来上がったものと思われる『ペンテコスト』の看板の側では、衣装の汚し作業が。

‪ 10月7日からの本番が近づくなか、稽古場に近づくと中からは声が響いてきました。響いてくるというよりも、飛び出してくると言う方が正しいかもしれない。弾けるようなテンポのよい台詞の応答が行われています。‬‬
通し稽古が行われている最中であったため、タイミングを見て、稽古場の中へ入ると場面は間もなく終盤へ差し掛かろうというところでした。貧しげで薄汚れた様な衣装に身を包んだ若い俳優たちが、緊張感のある面持ちでぶつかり合う。フロアを見渡せる席に着くと張り詰めた空気、混沌とした空間、飛び交う聞き取れない言語で、一瞬にして今自分がどこで、何をしているのかわからなくなるような気がしました。ヒートアップする空気にあてられ軽いパニックに。ただただ台詞が密であり、目の前で猛烈な速度で場面が展開。舞台となっている空間には10人を超える俳優がひしめき合い、パワフルに動き回って台詞を発し続け、すると舞台では突然大きな音が響き渡りー…。

 通し稽古が終わると10分間の休憩を挟んでから、ダメ出しの時間になりました。ダメ出しは小道具の選択や衣装における色味や形といった話からスタート。そして台詞のアクセントやテンポの修正を、演出の松本さんが身振り手振りやジョークのような言い回しを交えつつ次々と指摘していく。来たる本番に向けて、細部の作り込みはこのように行われていました。俳優たちはその指摘に対して頷き、時に自身の意見を松本さんに伝えていきます。それぞれが台本を睨み、集中している様子が伝わってきました。ダメ出しが終わると間も無く、次は異なるキャストグループでの練習が始まりました。

 およそ‪2時‬間程の滞在でしたが本番に向けての気迫、そして緊張感を肌で感じた濃厚な時間でした。‬‬(文責:黒田)

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