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2018年2月1日

岩松了プロデュースvol.3『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』稽古場レポート

岩松了 インタビュー

岩松了プロデュースvol.3『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』公演まで残りわずかとなった1月下旬、稽古場にてインタビューを敢行。三度目のプロデュース公演の手ごたえ、稽古の様子などを聞いた。

撮影=橋本 一郎 禁無断転載

岩松了(いわまつ りょう)

1952年3月26日生まれ 長崎県出身 劇作家・演出家・映画監督として幅広く活躍。東京乾電池在籍中に「蒲団と達磨』(89) で第33回岸田国士戯曲賞、「こわれゆく男」「鳩を飼う姉妹」(94)で第28回紀伊國屋演劇賞個人賞、「テレビ・デイズ」(98)で第49回読売文学賞を受賞。97年には映画「東京日和」で第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。また自らが手掛ける作品のほか、俳優として映画、テレビドラマ、CMなどにも出演し、シリアスからコミカルなものまで様々な作品で活躍している。

―今回『三人姉妹』をモチーフに作品を創作しようと思われた理由は。

2002年に新国立劇場で上演した『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』は決闘で死んだはずのトゥーゼンバフが死んでないということだったらおもしろいんじゃないかいということで書いた作品です。 『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』は三人姉妹はモスクワに帰ろうと思えば帰れるのに、実はそれほど帰りたがっていないのではないか? そういった思い付きから今回の作品創作に至りました。『三人姉妹』はいろいろな思い付きを与えてくれる戯曲だと思っています。書くのは大変です。

―岩松了プロデュース第一弾『カスケード~やがて時がくれば~』も同じくチェーホフ作の『かもめ』を下敷きにした作品です。舞台経験の少ない俳優にとってはチェーホフの作品は難解な部分もあるのでは。

これから本格的に舞台で活動していく俳優たちが出演するプロジェクトなのであまり触れたことのないであろうチェーホフに向き合ってほしいという理由から選んでいます。 僕自身チェーホフ作品を何度か上演してきてなじみが深いので比較的創作しやすいということも選んだ理由のひとつですね。

―若い俳優たちとの創作はいかがですか。

これまでのプロデュース公演第一弾、第二弾は知っている俳優たちも多かったですが、今回は初めましての俳優がほとんどなので手探りで進めています。稽古の様子を見ながら台本の修正を繰り返している状態です。まだそんなに舞台経験を積んでいないということで、彼ら俳優たちは試行錯誤しながら演技できる場にしてほしいと思っています。僕にとっては若くて舞台経験の少ない人たちを演出家としてどう動かしたらよい作品になっていくのか。そういうことを自分に試す場だと考えて稽古に臨んでいます。だからこそいままでにないものが生まれる可能性もあると思っています。

―公演に向けての思いをお聞かせください。

お客様から時間とお金をいただくのでいいものをお見せできればと。俳優のうまい下手もさることながら、演劇にはこうした力があるんだ、というものを受け取っていただけたらと考えています。

撮影=橋本 一郎 禁無断転載

【公演情報】
岩松了プロデュースvol.3『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』
2018年1月26日(金)~2月4日(日) 下北沢 駅前劇場
作・演出:岩松了
出演:池本啓太 井端珠里 大友 律 小野花梨 片山友希 川村紗也 椎名琴音 髙橋里恩 田崎実理 坂東龍汰 福田周平 森 優作 柳 英里紗 山岸健太

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